本にしたいときは(綴じ方や製本の種類)

2019年8月10日 印刷まめ知識

本にしたいときは(綴じ方や製本の種類)

ページ数がある印刷物は、ページ順に並べて綴じなければなりません。3枚とか4枚と少ない枚数であればホチキスで留めてレジュメという形が一般的ですが、ページ数が多くなると、糊や針金・糸等で綴じて本の形にします。
綴じ方にもさまざまな種類があります。本の背にあたる部分を糊で接着して綴じる無線綴じ、糊を使わないで背を針金で綴じる中綴じ、ノドの部分を数か所側面から針金で綴じる平綴じ、針金を使わず本の中心を糸で綴じるミシン綴じなどが一般的です。これらの綴じ方で本の形にすることを製本といいます。
製本は大きく分けると上製本と並製本があります。
上製本とは、本文を糸で綴じ背を補強し、別途作製の厚めの表紙(ハードカバー)で本文を包みます。表紙が本文よりもひとまわり大きいため、本文をしっかり保護し、上質で耐久性に優れています。記念誌等では上製本が多用されます。
並製本は、先にあげた無線綴じや中綴じといった方法で製本し、本文を表紙で綴じた後にまとめて断裁します。上製本と比べると簡易な作りですが、仕上がりが早く、低コストで作成できるため、文庫本・カタログやパンフレット・週刊誌など幅広い冊子に用いられます。

一般的な綴じ方の種類