「インキについて」(一般的な印刷インキ)
お気づきでしょうか。万年筆のインク、インクジェットプリンタなど、身のまわりの筆記具やデジタル印刷機については「インク」と呼ぶことが多いのですが、印刷業界では「インキ」と呼んでいます。意味はどちらも同じですが。
さて、そのインキですが基本的にはCMYK。C=シアン(藍)、M=マゼンタ(紅)、Y=イエロー(黄)、K=クロ(墨)の4色を混ぜ合わせていろんな色を作っていきます。黒の英語表記は、Blackで頭文字はBですが光の三原色のB(ブルー、正式にはブルーヴァイオレット)と区別するためにKと表記されます。もちろん、クロ(業界ではスミと言います)一色の印刷物もありますし、シアンとマゼンタの2色をかけ合わせたものもあります。
C・M・Yは色料の三原色で、三つの色を混ぜると理論上はクロになりますが、実際は真っ黒にならず、C・M・Yのいずれに偏った濁った色になります。そこで、印刷では、黒を再現するためにK(クロ)を加えるのです。
ちなみに、パソコンのモニタの色は光の三原色R=レッド(赤)、G=グリーン(緑)、B=ブルー(青)で表現されています。この3色は、合わせると白(透明)に近づきます。