紙もいろいろあります(一般的な紙について)

2018年6月1日 印刷まめ知識

紙もいろいろあります(一般的な紙について)

印刷は紙がなければできません。ただ紙といっても、その種類は数え切れないほどあります。ここでは、よく使う紙についてお話します。
まず、紙の種類の前にサイズについてですが、おおまかに言うとA判、B判というのを覚えておいてください。A4判とかB5判といった言葉はお聞きになったことがあるかと思います。

A判とB判がわかりやすいように並べてみました。A0判は841mm×1189mmあり、B0判は1030mm×1456mmです。B0判がやや大きいですね。この0判を半分にしたらA1、B1サイズ、それを半分にしたのがA2,B2サイズというふうに、番号は大きくなりますがサイズは小さくなっていきます。ちなみに、よく使うA4判は297mm×210mm、B4判は257mm×364mmです。A3判、B3判以上の大きな紙はポスターに使われることが多く、レジュメやコピーなどにはA4,A5判あるいはB4,B5判が適しています。A6判は文庫本、B6判は単行本の大きさとなります。

紙の種類はたくさんあると言いましたが、一般的になじみのあるのは上質紙、中質紙、アート紙、マット紙などです。上質紙は原料を化学パルプ100%で製造された用紙のことを指します。といってもイメージがわきにくいので、コピー用紙のような紙だと考えてください。中質紙は色が真っ白ではなく、ややグレーがかって地肌もザラッとしています。
アート紙はカラー印刷の折込チラシなどに使われ、ツルツルして表面に光沢があります。マット紙は光沢がなくしっとりした感じで、重厚感のある紙です。

最後に紙の厚さですが、わかりやすいのは特厚口、厚口、中厚口、薄口、特薄口という分類です。しかし、一般的には紙の厚さはキロ(kg)数で表します。コピー用紙は55~60kgくらい、チラシに使われているアート紙も55kg~73kgくらいです。厚さは見本帳がありますので、それを見て決めていただくのが一番です。